とじるRokko Green Belt六甲山系電子植生図鑑

ニセアカシア群落

分類 : 人工林
相観 : 夏緑高木林
どんな群落?調査結果から

種組成と階層構造

図:種組成と階層構造

高さ9〜15mの夏緑広葉樹林で、階層は4層に分化します。
疎らに生えるニセアカシアの高木と密生するネザサ類、この2層が目立つ林です。ササの層を抜けて樹木が生育していることはまれです。ツル植物が多く、ニセアカシアにフジやアオツヅラフジ,アケビが絡みつき、ヘクソカズラや、ヤマノイモなどがササに巻き付き、ノイバラがササの中に埋もれているような状態です。

他群落との組成の違い

種の多様性

図:種の多様性平均出現種数は決して少なくないのですが、100m3あたりの樹木の種類数は6.6種しかありません。コナラ林のおよそ1/3にすぎません。一方で、多年草やツル植物など、路傍や林縁に生育する植物の種類が多いのが特徴です。外来や移入種も、他の群落よりも多い傾向にあります。

各群落の種多様性の比較

六甲山系グリーンベルト事業での位置づけ

  • 整備区分2「現状で樹林の形成などがなされているが、土砂災害防止の観点から補植や下刈りなどの整備を実施する区域」に相当します。
  • 目標とする樹林への推移状況が良好な場合は遷移に委ねるものとします。