とじるRokko Green Belt六甲山系電子植生図鑑

モウソウチク群落

分類 : 人工林
相観 : 竹林
どんな群落?調査結果から

ひとこと解説

写真:ひとこと解説食材や用材として使われていたころの竹林は、人家近くの気持ちのいい林だったのかもしれません。しかし、今ではタケが密生して薄暗く、倒れかかったタケが行く手をふさぎ、あまり入りたくない林が多くなってきています。

主な構成種

高木層 モウソウチク
低木層 イヌビワ,ヤブツバキ
草本層 アオツヅラフジ,オニドコロ,ツタ,ノブドウ

分布と見分けるポイント

六甲山の山麓全体に点在し、宅地に取り囲まれるように残っています。裏六甲や妙法寺付近の山麓に行くと見ることができます。

分布 六甲山の山麓全体に点在
標高 低海抜域

群落の現状と将来

かつては用材、筍採取のために管理が行われていましたが、現在では利用されていない林が大半です。管理されずに放置された竹林では、隣接する林にタケが侵入し竹林へと置き換わっていくことが問題視されています。六甲山でも、神社の照葉樹林にタケが侵入していて、今後の動向が心配です。将来は、タケの一斉開花による枯死がない限り、竹林のまま長く維持されることが予想されます。