第3回あやめ浜の松林をみんなで手入れしましょう!

〜地域と連携した松林整備作業〜

写真水資源機構琵琶湖開発総合管理所では、治水、用水の供給を目的として、琵琶湖開発事業で建設した施設の管理を行っています。

昨年11月14日(日)、前浜の一部である野洲市のあやめ浜において、美しい松林とあやめ浜がいつまでも続くよう「あやめ浜の松林をみんなで手入れしましょう!」をタイトルに、第3回目となる整備作業を地元(あやめ自治会)のみなさまとともに実施しました。今にも雨が降り出しそうな天気の中、参加者約70人が力を合わせて整備を行いました。作業内容は、不良木を間伐し、その場で伐採木を機械によって破砕し、チップ化しました。そして、チップ材を敷きならして堤防と琵琶湖をつなぐ遊歩道をつくるというもので、資源の循環型をめざしました。また、松林の下草の除草や砂浜のゴミ拾い、松林の落ち枝拾いを行いましたが、ゴミの多さにびっくりしました。

水資源機構では、今後も、地元の方々と協力しあい、継続していきたいと思います。ご参加くださったみなさま、ありがとうございました。

不良木処理
不良木処理
チップ化
チップ化
チップ材を敷き遊歩道を設置
チップ材を敷き遊歩道を設置

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参加者

たくさんのお便りをありがとうございました。

秋号の「琵琶湖疏水に行こう。」を興味深く拝読。昨年の秋、友だちと紅葉の南禅寺辺りをウォークしたとき、近くにインクラインがあると知り行ってきました。京都市民の飲料水を確保するため琵琶湖の水を引いたと認識していたのですが、砂防・水運などの目的もあり、明治に生きた人々の気概や情熱が感じられ、もう一度そんな気持ちで史跡を訪ねたいと思っています。

(岐阜県 N.K)

「ビワズ通信」ではいつもえぇ〜っ!と思うようなことやびわこの事が色々と分かって楽しみに読んでいます。29年間ず〜っとびわこの近くに住んでいるのに全然、びわこの事知りませんでした。子供たちにもびわこの事を話していきたいです。

(滋賀県 M.M)

夏はキャンプに、冬はスキーに、と若い頃、琵琶湖周辺へ出掛けたものです。最近は行く機会がなくなりました。水位の低下による仔魚を助けるための水路を作る活動はすばらしいと思いました。

(大阪府 T.M)

結婚して11年。滋賀県に住み、水環境の大切さを初めて知りました。子供が出来てからはアクア琵琶さんには常連のように通わせていただきました…。突然の転勤命令で3月末には福岡に引っ越すことになりました。これからも家族で「水を大切に」していきます。

(滋賀県 K.K)

瀬田川洗堰は、できるだけ自然に近い水位操作を。

《 淀川水系流域委員会が近畿地方整備局に意見書を提出しました。》

淀川水系流域委員会1月22日(土)、第38回淀川水系流域委員会が京都市内で開催されました。 今回の委員会では、「平成16年度事業の進捗点検についての意見書(案)」の検討が行われ、同意見書および第37回に決定された「事業中のダムについての意見書」が、委員会から近畿地方整備局に提出されました。

意見書について

平成16年度事業の進捗点検についての意見書

この意見書では、琵琶湖の環境を保全・回復することは淀川水系全体にとって重要な問題であり、またそのためには瀬田川洗堰による琵琶湖の水位操作が大きく影響しているとされ、「琵琶湖水位操作についての意見書(案) 中間とりまとめ」が別冊で提出されました。この中間とりまとめでは、琵琶湖の水位操作は、急激な水位低下と数週間から数カ月におよぶ長期的な低水位が生物の生息・生育環境および湖岸の形状に影響を及ぼすとし、淀川の下流域との連携をふまえた「新たな流域社会の構築と琵琶湖・淀川水系の自然再生」という長期的な視点から、できるだけ自然に近い水位操作がのぞまれる、と指摘されています。

事業中のダムについての意見書

この意見書では、事業中の丹生・大戸川・川上・余野川・天ヶ瀬ダム再開発の5ダムについての環境・治水・利水面からみた基本的な考えが示されています。

これらの意見書については、淀川水系流域委員会ホームページをご覧ください。http://www.yodoriver.org/

これからの委員会について

委員会の最後に、今回の意見書の提出をもって4年間の任期を終えることとなる委員を代表して、芦田和男委員長(京都大学名誉教授)が4年間の総括と淀川水系河川整備計画の重要性について述べられ、これに対し近畿地方整備局の宮本河川部長が、委員会からの意見書を重く受け止めることや、これまでに委員会や部会など379回にわたり検討を重ねてきた委員に対する感謝の意を述べました。

今後の流域委員会は、組織改編を行い、新体制で継続されることとなります。

淀川水系流域委員会
国土交通省では、平成9年の河川法改正に伴い「河川整備基本計画」「河川整備計画」を策定することになりました。これにともない、淀川水系においても近畿地方整備局が学識経験者等から意見をいただいて、今後20〜30年間の具体的な河川の整備内容を示す「河川整備計画」を策定するため、平成13年2月に「淀川水系流域委員会」を設置しました。

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