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「吉川堤脚水路ビオトープ化試験」について

map琵琶湖の湖辺域では、湖岸の人工護岸化や内湖の干拓、土地利用の変化等によって琵琶湖や琵琶湖周辺に生息・生育する生物の生息環境が大きく変化しました。この影響により産卵適地の減少や移動経路の分断をもたらし、産卵の機会が少なくなったニゴロブナの仲間は、減少してしまったと考えられています。

吉川堤脚水路ビオトープ化試験は、吉川浄水場の拡張計画に伴い付替が必要となった堤脚水路の一部において、琵琶湖湖辺域の環境の現状を踏まえビオトープネットワークの形成の取り組みのひとつとして水資源機構が実施しているもので、実施にあたっては、滋賀県、野洲市、地元吉川区、中主漁業共同組合の協力を頂きました。また、今年4月17日には地元の方々とヨシやヤナギの植栽を実施しました。

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吉川ビオトープにおける生物の利用状況を把握する目的でモニタリング調査(魚類調査、仔稚魚調査、植生調査等)を実施しています。調査により人工産卵床(キンラン)への産卵、仔魚の生息等を確認しました。引き続き調査を実施し、今後の堤脚水路、湖岸の自然再生の基礎資料とします。また、他の地区においても実施可能な箇所において関係機関と連携を図りながら生物の生息環境の整備を行うこととしています。

堤脚水路のビオトープ化

施工前の写真
施工前(平成15年11月17日)
→ 施工後の写真
施工後(平成17年3月29日)
→ 完成予想図完成予想図

ボクたちの街・大津を洪水から守る「水のトンネル大作戦(I期区間)」が完了!!

大津放水路(I期区間)通水式を挙行

近畿地方整備局は、出水期を目前に控えた平成17年6月12日、琵琶湖河川事務所が事業を進めていた大津放水路(I期区間)の通水式を、滋賀県民交流センターピアザホールで行いました。この式典の運営は琵琶湖河川事務所の職員が主に担当し、式典を進行する司会は琵琶湖河川事務所の女性職員が行いました。

大津放水路は、計画全長4,713mの地下トンネル式の放水路で、滋賀県大津市を流れる8本の河川の洪水を中流部で分流することにより、市街地の洪水被害を軽減することを目的に計画されています。今回通水を迎えたのは、このうち2,443mで、北から順に盛越川、狐川、三田川の3河川から洪水が流入することとなりました。

式辞を述べる近畿地方整備局の藤本局長
式辞を述べる近畿地方整備局の藤本局長

午前10時から始まった式典には、工事に協力を頂いた地元の方々を始め、地元選出の国会議員、滋賀県知事(代理副知事)、県議会議員、大津市長、市議会議員や、工事関係者など、来賓来客を併せて150人余りが列席し、盛大に行われました。

式の冒頭、近畿地方整備局長が式辞を述べ、国土交通省河川局長(代理河川環境課長)が挨拶を行いました。

続いて、琵琶湖河川事務所長が工事の経過報告を行い、来賓を代表して滋賀県知事(代理副知事)ら6名が壇上で祝辞を述べるとともに、II期区間施工への熱い想いを訴えました。

祝辞を述べる滋賀県の安藤副知事
祝辞を述べる滋賀県の安藤副知事

式典では、大津市消防局音楽隊が「いつも何度でも(千と千尋の神隠し)」や「琵琶湖周航の歌」など軽やかな演奏を披露し、式典に華を添えました。また、平成7年の工事着手から現在に至る主な工事の流れを追った工事記録ビデオを上映し、来場者の注目を集めました。最後に登壇者全員が通水を開始するボタンを押し、式典の終わりを飾る銀テープが華やかに発射され通水を祝いました。

自由広場
通水のため撤去された管理用ゲート
自由広場
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たくさんのお便りをありがとうございました。

「雨の翌日に卵を産むの?」納得です! わが家の金魚も、池からとってきた、新しい水草に入れかえたところ、翌日なんと産卵し、今は、かわいい稚魚たちの成長を楽しむ毎日です。ビックリ!なうれしい事件だったのですが、納得、納得。

(大阪府 U.T)

こんにちは、「ビワズ通信」を初めて拝見しました。コイ科の魚が必ず雨の翌日に卵を産むなんてびっくりしちゃいました。これからも私たちに琵琶湖の自然や生命のすばらしさを教えてくださいね。

(和歌山県 S.Y)

魚たちの産卵に琵琶湖の水位が影響していることを知りました。人間の生活をよくすると琵琶湖にすむ魚たちや田んぼへと上がる魚たちにとっては、逆効果になること。どうすればよいのか考えてみたいです。

(兵庫県 M.D)

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