水面を錦秋(きんしゅう)にいろどる、石山寺のもみじ

 水面を錦秋(きんしゅう)にいろどる、石山寺のもみじ

 朝夕の冷え込みとともに色づき、晩秋の到来を告げるもみじ。日頃から何気なく使っているこのもみじという言葉ですが、実は、植物分類上ではかえでとの区別はなく、秋になって紅葉する樹木の代表格であることからかえで属をもみじ(紅葉)と呼ぶようになったといわれています。また、かえでの名は、万葉集に「かえるで」として記されているように、その形状が蛙(かえる)の手に似ていることに由来すると伝えられます。わが国では、イロハモミジやヤマモミジなど約 29種類の天然のもみじを見ることができ、それぞれの特性によって高山から平地の街路樹にいたるまで、さまざまな場所で美しい紅葉を楽しませてくれます。
大津市にある石山寺は、県内でも屈指の紅葉の名所であり、東大門(ひがしだいもん)奧の参道では見事に色づいたもみじが迎えてくれ、さらに全山に点在する紅葉と多宝塔(たほうとう)や本堂の瓦屋根が、美しいコントラストを見せます。また、瀬田川を航行する観光貨客船一番丸のデッキからは、瀬田川の水面に映る紅葉を満喫することができ、毎年、多くの観光客で賑わいます。

石山寺

石山寺の紅葉(多宝塔)
石山寺の紅葉(多宝塔)
写真提供:(社)びわこビジターズビューロー

問い合わせ先:滋賀県大津市石山寺1-1-1
電話077-537-0013







石山寺への交通アクセス

外輪船一番丸 瀬田川リバークルーズ
問い合わせ先:大津市石山寺観光案内所 電話077-537-1105


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