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琵琶湖の自然の大切さを実感した 「外来魚駆除釣り大会」「自然観察会」

お魚ふやし隊マーク

次々に掛かる外来魚に子どもも大人もびっくり

春号で参加を呼びかけた「びわ湖外来魚駆除釣り大会」を5月27日、高島市新旭町で開催しました。釣り大会高島会場では、82団体(116人)のみなさまが参加してくれました。

この日、いちばんの釣果はエントリーナンバー18番すぎもとさんの5・3キロ。また、参加者全員が頑張って47・5キロの外来魚を駆除することができました。大会では、魚の解剖教室や琵琶湖での漁体験、さらにアユなどの琵琶湖の幸を味わう試食会を同時開催し、参加者のみなさんに楽しんでいただきました。

釣り風景

田んぼに子どもたちの歓声が響いた「自然観察会」

5月27日と6月1日には「自然観察会」を開催。休耕田を利用し、琵琶湖から魚を呼び戻すために魚道や導水路を設けた『みずすまし水田』、そして、湖岸堤の陸側の土地を活用して、魚たちが産卵・成育するための環境(ビオトープ)づくりを行っている『田んぼ池』で、参加者の子どもたちがさまざまな生き物たちとふれ合いました。観察会では、指導員の方の解説でフナの稚魚をはじめ、ゴリ、カネヒラ、カスミサンショウウオ、ザリガニ、スジエビ、タニシ、ガムシ、そして、絶滅危惧種のスジシマドジョウも確認。さらに、参加者みんなが調査シートに記入し、生物調査のデータづくりに協力しました。

自然観察会での子どもたちの様子

琵琶湖の水辺環境保全への取り組み

写真

水資源機構琵琶湖開発総合管理所では、琵琶湖開発事業で建設した水門・樋門等の操作や湖岸堤の堤内側に併設されている堤脚水路などの施設の維持・管理を行っています。平成17年3月に堤脚水路の経年的な損傷に伴う維持補修において、魚類等の生息・繁殖環境を創出する試験的に取り組みとして、隣接する管理用地等を活用した「吉川ビオトープ」(野洲市吉川地区)と「太田地区田んぼ池」(高島市新旭町太田地区)を造成しました。

魚類調査状況
魚類調査状況

平成17年度よりモニタリング調査(魚類調査・捕獲調査)を実施しており、今年度は、3月中旬から調査を開始し、3月下旬には人工産卵藻への着卵が確認されました。

その後も順調に着卵が確認され、特に田んぼ池ではフナ・モロコ・ドジョウ・ヨシノボリ等の多くの魚類が確認されています。これまでの調査の結果から、年によって産卵時期や産卵数にばらつきがあるものの、主に4〜6月にかけて魚類の生息や産卵及びふ化した仔稚魚が確認され、整備の効果が認められています。

田んぼから流下するフナの稚魚調査
田んぼから流下するフナの稚魚調査
田んぼで成長したフナの稚魚
田んぼで成長したフナの稚魚

また、今年6月に太田地区田んぼ池周辺で高島市内幼稚園の園児(38名)によるニゴロブナ仔魚の水田への放流イベントを昨年に引き続き太田区との共催で開催しました。

園児による放流イベントのようす
園児による放流イベント

水田へ放流された仔魚は、プランクトンなど食べて20〜30日で2〜3pに成長し、水田脇の排水路から田んぼ池を通って琵琶湖に流下します。当管理所では、堤脚水路を活用した再自然化整備の基礎資料とするため、引き続き調査を実施します。今後も、滋賀県等の関係機関と連携を図りながら水辺の環境保全整備に取り組んでいきます。

皆さんありがとうございました

園児による水田への放流イベントには、滋賀県水産試験場、(財)滋賀県水産振興協会、太田農事改良組合、太田ほ場整備管理委員会、琵琶湖と田んぼを結ぶ連絡協議会のご協力をいただきました。

たくさんのお便りをありがとうございました。

はじめてお便りします。私が小学生の頃は『ミシガン』に乗船して、一泊二日で体験学習をしました。琵琶湖の水質を調べたり、他学校との同学生達と一緒に活動しました。今もあるのかなあ。県内だけでなくぜひ県外の方もこのミシガン研修に参加できるようになれば、もっと多くの人に興味をもってもらえると思います。

(滋賀県 Y)

水質・生物たいけん教室に家族で参加しました。琵琶湖がますます好きになって、水の大切さを学びました。4歳の弟もビワズくんが大好きになりました。

(大阪府 K)

大津市の港から出発する琵琶湖遊覧船に乗りました。風のない琵琶湖の湖面は鱗のように光の小片が敷き詰められキラキラと光っていました。遊覧船の後を中型の鳥が数十羽お供のように飛び交い追ってきました。このような美しい自然を残すことは、きちんと「琵琶湖を残す」「琵琶湖を守る」「琵琶湖を美しくする」という「意識」を持ち、「行動」することが必要であると実感しました。

(三重県 S)

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