瀬田川

瀬田川について

流域面積:3,848km² (内湖面積:約680km²)
直轄管理区間:7.5km
琵琶湖には117本の一級河川が流れ込んでいます。その中で、琵琶湖から出ていくただ一本の川、瀬田川。このため、降雨の状態によっては氾濫しやすい地形となっています。この川の流れをよくすることは、洪水被害に苦しむ琵琶湖流域の人々の切実な願いでした。1200年もの昔からたくさんの人々が川浚えに取り組んできましたが、今もその努力は続けられています。琵琶湖と大阪湾を繋ぐ淀川水系の要の川として、琵琶湖流域だけでなく下流域も含めた河川管理が望まれています。
国土交通省 河川局情報Webサイト内 百科事典“日本の川”瀬田川ページもご覧ください。

事業

瀬田川の改修

洪水時の琵琶湖後期放流に対応するため、大戸川合流点より下流において毎秒1,500㎥(琵琶湖水位 B.S.L.+1.4m時)の流下能力を確保します。
これにより、速やかに琵琶湖水位の低下を図ることが可能になります。
 
瀬田川洗堰下流の河床掘削、宇治川塔の島地区改修、天ヶ瀬ダム再開発は完了しており、今後鹿跳渓谷の改修に着手します。
淀川水系河川整備計画(変更)の「優れた景観を形成している鹿跳渓谷について、景観、自然環境の保全や親水性の確保など」に配慮した河川整備を実施するため、有識者で構成する瀬田川整備検討委員会を設置し、検討を進めています。

瀬田川の堤防強化

淀川水系の治水計画では、木津川・桂川等の流量が先に増大し、続いて淀川本川がピークを迎え、その後ある時間差をもって琵琶湖水位がピークを迎えるという特性があります。

 
下流部が危険の時は、洪水防御のため瀬田川洗堰は放流制限を行う一方、下流部の洪水ピーク後に上昇した琵琶湖水位を速やかに低下させる必要があり、瀬田川洗堰放流時、河道内で安全に流下させるため、堤防強化(浸透対策・浸食対策)を実施しています。

瀬田川の水辺利用

瀬田の唐橋から瀬田川洗堰の間の河川敷を利用し、平成27年に散策路(愛称「瀬田川ぐるりさんぽ道」)を整備しました。河川利用者が水辺に親しみ、川の文化・交流施設や歴史・観光拠点を安全・快適に移動できるようになりました。また、湛水区間であることから、ボートなどの利用が多く見られます。

瀬田川の維持管理

河川の巡視

安全性に影響のある堤体の亀裂・陥没などの変状、法面部からの漏水の有無、樹木の繁茂状況などを、車上巡視2回/週、水上巡視1回/月を標準として実施しています。
沿川住民の方を河川愛護モニターとして委嘱し、河川愛護思想の普及啓発、河川の適正な維持管理に資する情報等を得ています。

堤防の除草

堤防や護岸などの構造物の状態を外観的に目視確認できるよう、全区間において2回/年(梅雨期前と台風期の前)を標準として堤防等の除草を実施しています。

施設の点検・補修

河川管理施設を適正に維持し又、利用者が安全に楽しめるよう、損傷箇所や危険箇所の点検をおこない、必要があれば補修等の対策を実施しています。

水質事故の対応

油等の流出により河川の汚濁が確認された場合、オイルフェンスや吸着マット等により拡散の防止を実施しています。

歴史

瀬田川の横断図

国土交通省では、河川を適切に管理するために、河川内にて定期的に縦横断測量(縦断とは河川の上下流方向、横断とは川幅方向)を実施しております。この測量結果を基に河川区域の状況変化を把握し、河川計画に反映することとしております。横断測量は河川距離標毎(概ね200m間隔)で実施しております。ここに掲載したデータは平成18年度実施の結果によるものです。

利用上の注意

横断図を利用するにあたって、次の点にご注意願います。
 
  1. 掲載横断図及び平面図(右)については、国土交通省近畿地方整備局琵琶湖河川事務所が著作権を有しており、その扱いは日本の著作権法に従います。
  2. ご利用・ご転載の際には、お問い合わせフォームでご連絡の上、「国土交通省近畿地方整備局琵琶湖河川事務所提供」または「Copyright © 2004 Ministry of Land, Infrastructure and Transport Japan, Biwako Office of River All rights reserved」と明記願います。
  3. 各PDFへの外部からのリンクはお断りいたします。
 単位:km
単位:km

提言:瀬戸川のあるべき姿

洪水浸水想定区域図