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河川の取り組み

River Project

第2回由良川水系流域委員会資料

6.議事録(要旨)

第2回 由良川水系流域委員会 議事録(要旨)

日時: 平成12年7月12日(水曜日)13:30~15:40
場所: 京都府立中丹勤労者福祉会館 4階大会議室
出席者: 芦田委員長、池田委員、井上委員、梅本委員、尾崎委員、川合委員、後藤委員、三野委員、塩見委員、篠田委員、槇村委員、町井委員、村上委員、目崎委員
事務局
近畿地方建設局坪香河川部長、
新井田河川計画課長、
持田福知山工事事務所長、
京都府土木建築部真下河川課長

近畿地方建設局坪香河川部長の挨拶の後、持田福知山工事事務所長が、第1回流域委員会の質問に対する回答も含め河川整備基本方針と由良川の現状を説明した。

その後、直轄管理区間の河川整備計画素案策定に向けての各委員の意見を述べていただいた。
各委員より出された主な意見は以下のとおりでした。
  • 流域全体で土砂災害から人命を守ることを考えてほしい。工事のみならず、ソフト対策も考えてほしい。
  • 大事なことは、自然の豊かさ、個性を生かす、河畔林・竹藪の保全、自然河岸の保全、流域の文化、人と川の文化、次世代を担う子どもを引きつける。
  • どの規模で河川整備を行うかを決める必要があるのではないか。
  • 個人的には、家屋がつからない程度までは、移転も含めて30年でできないものか。
  • 洪水との共生、水防災計画での議論の結果も尊重しながら、目標を検討してほしい。
  • 由良川だけでなく、流入する支川にも十分な配慮を。
  • 浸食・運搬・堆積は想像以上、堤防整備だけでなく下流部にも十分な配慮を願いたい。
  • 川の個性、由良川の個性が何かを考えてほしい。
  • ”悠・雄・優”(平成9年3月由良川・川づくり懇談会)の提言も是非参考にしてほしい。
  • 河口の砂は丹後海の生物をコントロールするぐらい重要であり、今後とも河口域の砂の動きを是非調査してほしい。
  • 洪水とつきあう、他河川とちがう味付けに知恵をちりばめてほしい。
  • 河道内樹木は、是非残してほしい。
  • 歴史的な治水・利水の施設を有効的に復元できないか。
  • 昔はよく整備されていた竹藪が今は非常に荒廃している。竹藪があっても昔のように機能していないような感じがする。竹を利用できないものか。
  • 川、低水路をさわると流れが変わる水当たりも場所が変わるので、そういった部分の保護も十分に配慮を。
  • 由良川の個性を従来の方法でおこなうのは、いかがなものか。
  • 森林・里山・平地・農地・河口等を風景として残すことが重要。
  • 樹木については、切れば水は流れるが、なぜそこにあるのかを次の世代に残すことが必要。
  • 河川利用が少ないが、立派なスペースがある。整備の時はそのあたりの配慮も。
  • 治水整備の時には、レクリエーションの行える施設の設置もお願いしたい。
  • 加佐地域の活性化に由良川も十分配慮してほしい。
  • 今後30年で5,600m3/sに耐えるものができるのか。
  • 危機管理も重要。少子・高齢化も考慮を。
  • 正常流量は、生態系・水質・観光などいろいろな面から見た流水の機能を検討しては。
  • 護岸などは、がっちりとしたものを作ってほしい。
  • 護岸の工事で、魚の住みかが心配。それらに配慮したものを。
  • 維持流量をもっと増やしてもらえれば、もっと潤う。
  • 河川下流部での取水なので塩水遡上の問題を抱えている。河床勾配、水質は現状維持で検討してほしい。
  • 福知山・綾部間で遊水池ができないかと思っている。
  • 下流部では蛇篭が多く、そこでは多様な植生が繁茂して、良好な環境に寄与している。護岸は蛇篭と同等のものでしてほしい。
  • しかし湾曲部外岸に設けられた蛇篭護岸は、その全てが何らかの損傷を受けており、環境面とともに治水のことを考える必要がある。
  • 川とのアクセスがない。これが逆に環境を守ってきた。アクセスと環境のいい案がないか。
  • 親水対策・個性豊かな由良川を作ってほしい。
  • 河川敷のスポーツ施設と川との間に仕切ができている。そこが機能的につながっていれば望ましい。
  • 親水公園のトイレをどうしていくかなどについても考えてほしい。
  • 子どもが遊ぶ親水公園を考えてほしい。
  • 洪水において浸水するところは家の移転も大切なこと。
  • エチケット、住民の意識も大事。
事務局の説明内容に対しての意見
  • 高水に関しては、気候の変化が影響し、低水に関しては森林の管理や流域の変化もあると思う。そのあたりを考慮しないと過去最高の流量とかだけでは少し心配。
  • 洪水については昭和28年そのものとあったが、降雨からの解析を行い検討されており、その当たりの資料も出して説明してはどうか。
なお、今回の委員会において議事録(要旨)の公開(各委員に内容確認のうえ委員長の判断により)と質疑や専門性の高い項目について、より的確に対応するため委員への個別説明・協議(後の委員会で内容報告)を行うことを確認しました。また、次回は本日の審議意見を基に整備計画事務局素案を提出したいが、素案作成に当たり住民意識調査を実施したい。

終わりに京都府土木建築部真下河川課長の閉会の挨拶で閉会した。
次回の委員会は、10月頃に開催の予定です。

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