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河川の取り組み

River Project

第3回由良川水系流域委員会資料

4.議事録(要旨)

第3回 由良川水系流域委員会 議事録(要旨)
日時: 平成12年11月29日 14:00~16:00
場所: 福知山市内・サンプラザ万助
出席者: 芦田委員長、梅本委員、尾崎委員、川合委員、
後藤委員、塩見委員、篠田委員、槇村委員、
町井委員、村上委員、目崎委員
事務局
近畿地方建設局坪香河川部長、
新井田河川計画課長、
持田福知山工事事務所長、
京都府土木建築部真下河川課長
1.資料の確認
2.委員長開催挨拶
3.議事内容
(1) 住民意識調査結果等について
「アンケート実施結果」の説明(事務所長)
アンケート実施に関する意見は以下のとおりでした
 
学生、子どもは対象としていないのか。
学校の先生などに協力してもらってはどうか。
若い世代の意見を取り込んでいく必要がある。
川からの距離が近い・遠い、などの関係について詳細な分析(クロス集計)も必要と思う。
住民参加について、”内容によっては参加”するという意見が多いが、この”内容”を良く知った上でアンケートできればよかったのではないか。
  【事務局の回答】
子供を対象とした「アンケート」は実施していない。機会があれば考えてみたい。
詳細な分析を実施し報告する。
(2) 由良川河川整備の考え方について
「河川整備の考え方」の説明(事務所長)
河川整備の考え方に関する意見は以下のとおりでした
  ≫治水に関して
整備目標3,500m3/sこの値についての異議ではないが、総量を減らす方策はどうなのか。
例えば、森林の形態(針葉樹から広葉樹に)を変えて行くなどの方策はどう考えているのか。
森林形態を変えていくことは長期にわたることもあり難しい。
洪水流出量と樹種との関係は、データも少なくはっきりしたことはわからない。
貯水能力を決めるのは土壌であるが、森林が繁茂するほど降雨遮断や蒸発散で出てくる水量は減ると言うことははっきりしている。
若整備目標3,500m3/s程度は少なくとも確保する必要性が、今後20~30年の対象と言うことではよく解る。上下流とのバランスを図ることからも3,500m3/sは妥当と思う。
中流部の改修によるしわ寄せが下流部に来るのでは困る。整備にあたっては整合を取っていただかないと困る。
下流部を議論するときは、上下流のバランスを取った上での議論が大事である。
遊水地は考えられないのか。
長期の目標は5,600m3/sで今回の3,500m3/sを超える洪水の可能性はかなり高い、そのときの被害を軽減させるためにソフト(宅地等の住み分けなど町づくりと一体となった取り組みなど)・ハード(越水に対しても強い堤防など)の両面にわたり検討しておくことも必要である。
ハザードマップはどうだったのか?配っただけだったのか。
  【事務局の回答】
森林に関しての治水上の考え方は次回に説明する。
遊水池については、下流部では氾濫区域は河道に沿って細長く、まとまった形として確保することは難しいが、水防災事業として新しい治水の考え方で進めている。これらによって遊水効果も期待できるのではないか。
ハザードマップを福知山市では作成してもらっている。
洪水被害を軽減させるためソフト・ハードの両面整備は必要である。
   
≫環境について
水質について、アンケートでは”まあまあだと思う”が多い結果が出ているが、私は汚いと思う。NPO活動を通じて感じたことは、川の上流部の方では汚いものは川へ捨ててしまえという発想があると思う。
「意識改革」が必要。
ソフト面での提案やボランティアの組織化なども必要と思う。
水質は住民の関心がないと綺麗にならない。子どもらがやっている水生生物調査など関心を持たせることが大事
利水について、観光ビジョンや若者が遊ぶところがない。カヌーが利用しやすい場所などを考えていただけたらいいのではないか。
文部省では総合学習が導入され、「川を知る」学習なども進めている。
小学生を対象に、川に親しむ場を積極的に作ってやらないといけない。今後の工夫が必要である。
由良川の水生生物など子どもに教えているが、「川へ行くな」が教師の合い言葉になっている。また、工事などにより平らな川になっているように思う。人工的にも「淵」「平瀬」がセットになった川づくりを進めてほしい。
自然を豊かに残し、かつ市民が親しめるようにしてほしい。
下流部では「淵」や「瀬」は、過去30年間変わっていない。河床も2m下っている。
皆さんの感じる部分で錯覚しているところもあるのではないか。建設省の持っておられる種々のデータを公表して実態をP.Rされてはどうか。
環境・教育について、整備計画でどう位置付け、どう書かれるのか聞きたい。
川は地域住民の共有財産でもあり、人と川とのかかわりについて、従来の河川行政と違ってきた部分を明確にしてほしい。
汚いというのは濁って汚いのではなく、新たなゴミ問題などもある。河川管理者だけで考えなくてもいいのではないか。
ゴミ問題についても地域でどう対処していくのかが大事である。
河畔林は資料では当面伐採しないが将来は切ることになる、このあたりもはっきり位置付けておく必要がある。
河畔林は景観の上で重要なものを占めている。どういうものを景観として残すか、築堤が出来たときの周辺との調和が大事である。景観に関する分析も必要。
支川で自然のままの川を作ったらどうかと言う意見がN.P.Oの仲間からある。何もしない河川を残すことも必要ではないか。
由良川の上流部は特に対策をとらないのか(京都府の管理区間)
  【事務局の回答】
P.R不足の指摘もあったが、今後も情報公開することなどによりもっと由良川を知ってもらえるようにしたい。
河川整備計画にどう書くかについては、次回に今までの意見等をふまえ提案したい。
ゴミ問題などについては、流域全体として取り組むよう位置付けしたい。
今回は直轄管理区間(河口?綾部)が対象である。すなわち中下流部が対象となる。
自然のままに手をつけないのか、手をかけて保全していくのか色々議論していただければと思う。
   
≫その他の意見について
加佐地区の方でも建設省と意見交換を行ってきたが、この意見交換やアンケートなどの住民要望をどのような形で計画に組み入れられるのか聞きたい。
学校での公開授業に参加して、先生から河川に関して勉強できる資料が無いことについての指摘を受けた。
由良川の資料館など出来ないものだろうか。将来のビジョンとして考えていただきたい。
  【事務局の回答】
これまでに由良川改修事業を進めている中での意見交換やアンケートなどで重要な意見等を頂いており、それらを計画に反映させていただくことになる。
(3) 今後の進め方について
第4回由良川水系流域委員会は2月頃に行う予定。
原案を提示し議論していただきたい。
由良川下流部の計画については、由良川地域水防災対策協議会での議論を踏まえて提案していきたい。
4. 閉会の挨拶:近畿地建 坪香河川部長容

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