河川の取り組み
River Project
第3回由良川流域懇談会(平成16年12月7日開催)
第3回由良川流域懇談会議事録(要旨)
日時 | 平成16年12月7日(火)14:00~16:00 |
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場所 | サンプラザ万助 2F「芙蓉の間」 |
出席者 | 由良川流域懇談会委員;川合委員他6名 近畿地方整備局;細川広域水管理官 福知山河川国道事務所; 松山事務所長他7名 |
1.議事次第
- 開会の挨拶
- 台風23号の状況(速報)について
- 由良川下流部水防災対策協議会第9回幹事会の報告
- 整備計画の内容と整備状況
- 台風23号出水VTR
- 懇談会意見交換
- 閉会
2.議事内容
○議事次第に沿って会議進行
- 開会の挨拶
- 台風23号の状況(速報)について
- 台風23号の状況について説明。
<意見および質疑応答>
質疑1. >> 水位観測所のゼロ点高とは?
応答1. >> 水位観測所設置時の河床高を0.0mに設定。観測所水位はこのゼロ点高を基準として表示している。
- 台風23号の状況について説明。
- 由良川下流部水防災対策協議会第9回幹事会の報告
- 幹事会での意見交換内容について報告。
[ハード対策]
① 水防災計画の早期完成を目指す。
② 防災拠点施設の対策区域への取り込みを調整。
③ 輪中堤地区の孤立につき、避難路の確保など検討。<意見および質疑応答>
質疑1. >> ①の水防災計画とは従来の計画内容を変更するのか?
応答1. >> 変更ではなく、整備計画で策定されている内容の早期完成を目指すこと。
質疑2. >> 「②防災拠点施設の対策区域への取り組みを調整」とは?
応答2. >> 由良川下流部の自治体の防災拠点施設である、大江町役場、舞鶴市役所加佐分室を輪中堤により防御することを調整する。
質疑3. >> 地元の声として、堤防計画高のかさ上げや早期完成を求める声があるが、今後、整備計画の見直し等はあるのか?
応答3. >> 流域懇談会で意見をいただき検討したい。[ソフト対策]
① 来出水期までに、情報提供などソフト対応のあり方について幹事会で継続審議。
② 誰もが分かりやすい「警報発令」を検討。
③ 浸水深を判読できる浸水想定図を作成。<意見および質疑応答>
質疑1. >> 「誰もがわかりやすい「警報発令」を検討」とは?
応答1. >> 受け手(住民、自治体等)が誰であっても分かりやすいシンプルな情報および、行政からの一方的でない“情報提供”のあり方を、水防災対策協議会(幹事会)で引続き検討する。
質疑2. >> ③浸水深の想定は過去の水位を元につくるのか?
応答2. >> 過去水位が避難の目安になると考えている。視覚的に分かりやすい浸水想定図を検討したい。
- 幹事会での意見交換内容について報告。
- 整備計画の内容と整備状況
- 整備計画の概要および現在の整備状況について説明。
- 台風23号出水VTR
- 国土交通省ヘリコプター(きんき号)撮影による台風23号出水時のVTR上映。
- 懇談会意見交換
- 台風23号洪水の特徴である急激な増水について、徹底的な原因追求をお願いしたい。従来の出水特徴と異なったため、逃げ遅れた人が多かった。また高齢者の避難の問題もあった。
- 整備計画は今後30年間の実施計画としているが、早期完成を目指して、計画を早めるべきだと思われる。
- 支川(谷川)氾濫がこれまでになく大きかった。山の荒廃が一因と考えられる。治山・治川の一体化が必要だ。
- 大江町では役場が浸水し、河守地区は孤立してしまった。舟の不足を強く感じた。中小洪水が少なくなり、危機意識に油断があったと思う。最後は地元での防災活動が重要。地域毎の自主的な防災体制の見直しが必要である。
- 福知山地点、大雲橋地点での水位差が以前と比べると大きくなってきたような気がする。
- 上記のことから、台風23号洪水は昭和28年洪水よりも被害が大きかったのではないかと考えている。
- 水位の急上昇と支川氾濫を考え合わせると、輪中堤は効果的だといえるのだろうか?宅地をかさ上げすることが有効ではないかと考える。
- 大野ダムは、今回400立方メートル/secほどの洪水調節効果があったとされるが、計画では900立方メートル/secの洪水調節が可能としている。実際どこまで洪水調節できるのか?
→ 由良川の長期計画では900立方メートル/secの洪水調節を行うとしているが、雨の降り方によって調節できる量は変わる。今回の洪水では400立方メートル/secの効果があったということ。
- 洪水後、マムシの発生が多い。洪水被害の頻発するバングラディッシュなどでは、洪水死者よりも洪水後の毒蛇による死者の方が多いらしい。このようなことについても、何か対策を考えていく必要がある。
- 閉会
─以上─