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流域の概要

木津川上流域とは

木津川上流域は、三重県、奈良県、京都府の3県にまたがっており、流域面積(笠置橋より上流)が1,308㎞2、その90%以上は山地で占め、自然環境が整い、多くの生命を育んでいる河川で、年間降水量は、全国平均よりやや多く、梅雨頃から台風が多い5月から10月にかけて降雨が集中する傾向があります。

木津川(笠置橋より上流)では、伊賀市より上流及び宇陀川流域の支川で、オオサンショウウオの生息も確認されており、また渓谷(岩倉峡)や滝(赤目四十八滝)等の景観にすぐれた景勝地が点在しています。上野盆地から岩倉峡下流の笠置橋にかけての中流部では、散策やキャンプ等の利用がされており、特に笠置ではカヌーやボート遊びが行われています。

木津川の本流は、布引山地(通称青山高原)に源を発し、山間を曲流して阿保盆地から上野盆地に北流し、上野盆地で鈴鹿山脈・布引山地を源とする柘植川、服部川に合流して西に向きを変え、岩倉狭窄部から西に流れます。
京都府南山城村大河原付近で左支川の名張川と合流し、笠置町を経て、八幡市で淀川に合流する一級河川となっています。

また、木津川の左支川である名張川は、尼ケ岳、大洞山、高見山等の布引山地に連なる山々から源を発し、名張盆地の手前で青蓮寺川と、盆地に出て奈良県から流れてくる宇陀川と合流。名張市街地を半周する格好で流れ、再び山間に入り、三重、奈良の県境を北流して、月ヶ瀬の峡谷をつくり、大河原で木津川と合流します。

 


木津川上流域の諸元データ

区分 記事
流域面積
(笠置橋より上流)
木津川:693km2 (山地86% 平地14%)
名張川:615km2 (山地96% 平地4%)
合計:1,308km2 (山地91% 平地9%)
流路延長 木津川(笠置橋より上流):52km
名張川:53km
服部川:27km
宇陀川:33km
柘植川:17km
青蓮寺川:28km
年間降雨量 木津川上流域平均雨量:1,768mm
流域にかかるの
自治体とその人口
1府2県6市5町村
京都府 笠置町 1,640人(平成24年11月1日現在)
南山城村 3,170人(平成24年10月31日現在)
奈良県 宇陀市 34,324人(平成24年11月1日現在)
奈良市 366,085人(平成24年11月1日現在)
天理市 68,282人(平成24年10月31日現在)
山添村 4,107人(平成24年11月1日現在)
曽爾村 1,776人(平成24年11月1日現在)
御杖村 2,027人(平成24年4月1日現在)
三重県 名張市 82,243人(平成24年11月1日現在)
伊賀市 39,280人(平成24年10月31日現在)
津市 287,162人(平成24年10月31日現在)
地質 木津川下流部は花崗岩が露出している。
上野盆地は第三紀層及び第四紀層となり、上流は花崗片麻岩である。
服部川、柘植川流域は、第三紀層の砂岩、泥盤岩である。
名張川では室生火山噴出地帯が存在し、花崗片麻岩が不整合に被覆し石英安山岩に覆われている。
植生(主な植物群落) 木津川(笠置橋より上流):クズ、マダケ、ツルヨシ群落
服部川:カナムグラ、セイタカアワダチソウ、クズ群落
柘植川:カナムグラ、メヒシバ・エノコログサ、クズ群落
名張川:ツルヨシ、マダケ、ネザサ群落
宇陀川:ツルヨシ、ネザサ、マダケ群落
青蓮寺川:ツルヨシ、スギ・ヒノキ、クズ群落

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