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 平成13年5月16日(水)、京都御苑 拾翠亭保存修理工事現場の見学会を行いました。
 神奈川県藤沢市立大清水中学校の生徒16名の参加による見学会となりました。

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こけら葺きの実演を見学

開催日時

平成13年5月16日(水)
13:30〜15:00
参 加 者 神奈川県藤沢市立大清水中学校/3年生16名
引率者/澤野博校長
埋蔵文化財研究所 澤田専務理事、他職員5名
対 象 者 近隣婦人会、自治会の会員、大和高田職安の職員
対 応 者 京都伝統建築技術協会/堂岡計画部長
安井杢工務店/阿保課長代理
目  的 伝統的な建物・工法を守り伝えるため、地道な作業に取り組んでいる人の熱意を感じ、ものを長く大事に使うことの大切さを体感する。

 見学会は京都営繕事務所長のあいさつをかねた官庁営繕のPRや見学のポイントの説明ではじまり、京都伝統技術協会堂岡計画部長より拾翠亭の概要及び保存修理工事の説明が行われた。
 最初に柿葺き(こけらぶき)の実演を見学。拾翠亭での柿葺きの 作業は既に終了していたが、特別に本体に使われているものと同じものを一部用意していただき、実際に屋根が完成していく様子を見学した。生徒をはじめ参加者は若い職人さんが地道な作業に取り組んでいる様子に見入っていた。
 室内では、土壁の左官工事の様子や古い材料を「洗い」により再生させた天井を見学。その後、完成した柿葺き屋根、四阿(あずまや)、茶室を順次見学した。
 大清水中学校修学旅行設定コース22コースからこのコースを選択した彼らにとってより印象深い旅行になるよう全ての見学を終えた後、拾翠亭に関するクイズが行われた。生徒は出題者が述べる問題の一言一言に真剣に耳を傾け、必死に答えを見出そうとする姿勢が感じられ、古いものを守り、伝えることの大切さが少しは理解されたように思われた。

【筆者:国土交通省 近畿地方整備局 京都営繕事務所 三重野 真由】
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左官工事の様子を見学 既に作業を終えた
こけら葺きの屋根を見学
現場見学後のクイズの様子

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