第二京阪道路の概要

京阪神都市圏では、政治・文化の中心地として長い歴史を持つ京都と、商都として栄えてきた大阪を擁し、古くから淀川の舟運をはじめ西国街道や京街道等、水陸の交通網が整備され、日本の東西を結ぶ交通の要衝として重要な位置付けがなされてきました。

淀川左岸地域は、昭和30年代以降、人口の増加や都市的土地利用の拡大等、都市化の進展が著しく、また京都及び大阪都市圏のベットタウンとしての性格が強く、住宅地としての環境を保全するための配慮が求められる地域です。

都市化の進展を反映して自動車交通量は増加傾向にあり、幹線道路等の慢性的な渋滞を招くようになってきました。

淀川左岸地域では、主として国道1号が京都・大阪間を連絡する幹線道路としての役割を担っていますが、近年の自動車交通量の増大により、主要交差点を中心に渋滞が慢性化する状況となりました。

さらに、国道1号をはじめ周辺の幹線道路における交通混雑や通過交通と地域関連交通の混在は、地域内の道路への通過交通や大型車の進入を招き、地域環境、交通安全上の問題等をもたらす原因となりました。

また、京都と大阪を直結する高速道路ネットワークが不足しているため、この都市間の大量の交通が名神高速道路を利用しており、慢性的な交通渋滞を招くなど国土軸としての機能の低下をきたしていました。

さらに、関西国際空港や関西文化学術研究都市等の整備が進められており、淀川左岸地域においてはサービス水準の高い道路整備が求められていました。

これらを踏まえ計画された道路構造は、主に一般道路の上部に自動車専用道路が整備される高架区間、周辺の地盤高より低い位置に自動車専用道路等が整備される堀割区間より構成されるため、国土交通省が行う国道1号の改築事業とNEXCO西日本が行う一般有料事業と同時施行で整備が進められました。

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