8月8日(日)、円山川の自然をどのように保全、再生していけばよいのかを講演者、聴講者が共に考えることを目的とした、 円山川の自然再生に関するフォーラム「コウノトリ野生復帰に向けて」を国土交通省、兵庫県、豊岡市の共催で開催した。
事前に申込のなかった人の参加もあり、定員300名を大幅に超える約400名の参加があり、会場外ロビーには、 ホールに入りきれない参加者用にモニターを設置し、会場内の様子を映し出した。
フォーラムは一度は絶滅したコウノトリが来年、野に放されることの喜びを歌った、ミュージカル(但馬ミュージカル研究会出演)で始まった。

その後、山階鳥類研究所の山岸哲所長から「今、鳥の保護で問題になること」と題した基調講演をいただき、コウノトリ野生復帰に向けての行政の役割についても言及していただいた。また、北海道大学中村教授からは、釧路湿原での自然再生の取組状況について、岐阜大学の藤田教授からは、円山川水系自然再生計画検討委員会委員長の立場から円山川の自然再生についてご講演を頂いた。パネルディスカッションでは、県立コウノトリの郷公園の池田部長の司会のもと、3名の講演者に加え地元を代表した3名のパネラーを交えて、熱心な討論が進められた。
最後はコウノトリが大空に舞う映像が流れる中、池田部長が「聴講者の皆さんもこの取り組みに是非参加していただき、歴史的出来事の当事者に」と、このフォーラムを締めくくった。



フォーラムを終えて
予想を大幅に超える人数の方に参加して頂き、また聴講者からのアンケートにもあるように多くの人がコウノトリ の野生復帰に関心を持っていることがわかった。講演の中でもあったようにコウノトリの野生復帰には、国、県、 市また地域の人々がそれぞれのできることを互いに連携して取り組んでいくことが重要であるということ、そしてより多くの人に この取り組みを知ってもらいより多くの人がこの歴史的出来事の当事者になるためのわかりやすい情報公開の必要性を改めて実感した。

聴講者からのアンケート結果






国土交通省近畿地方整備局
〒540-8586 大阪市中央区大手前1-5-44大阪合同庁舎一号館 TEL : 06-6942-1141(代表)
〒650-0024 神戸市中央区海岸通29 神戸地方合同庁舎 TEL : 078-391-7571(代表)