我が国は、2010 年の1 億2806 万人をピークに人口減少が始まり、しかも極めて速いスピードで高齢化も進みつつあります。2030 年までの20 年間、貴重な労働力である生産年齢人口は毎年1%近く減少していくと見込まれています。高齢化等による労働力の大幅減少が避けられない建設産業においては、いま生産性を向上させなければ、建設現場を維持し社会的使命を果たしていくことが困難な状況になると考えられます。

建設業就業者の増減
建設投資額の増減

※建設投資額がピークである平成4年を100とした場合の値

しかしながら、見方を変えれば、この人手不足はイノベーションのチャンスと言えます。
我が国は世界有数のICT を有しており、生産性向上のためのイノベーションに突き進むことができるチャンスに直面しているのです。今こそ、我が国の建設現場が世界の最先端となるよう、産学官が連携してICT をフル活用したi-Construction に取り組むべき時なのです。