来館者のみなさまにおたずねしました。「1日に何リットルの水を流していますか 」

「あなたは1日に何・の水を下水に流していると思いますか」という質問に、2000・から4・まで幅広い回答が寄せられ、平均では249・となりました。滋賀県立水環境科学館のデータでは、1人1日の排出量は約200・ということですから、平均値では近い数字でした。また、下水処理に負担をかけない工夫については“洗剤の量を控える”“油や食べ残しを流さない”などの回答があり、普段から水への関心の高いことがわかりました。

世界の水事情

水洗式!? メナム川に浮かぶ水上家屋のトイレ。

タイのメナム川は、雨期と乾期で水位が大幅に増減することで知られていますが、この川の流域では船やいかだの上に家をのせた水上家屋が数多く見られます。

さて、この水上家屋のトイレは、究極の水洗式。簡単な囲いを施し、床に穴を空けただけの手軽なトイレから下をのぞき込むと、そこにはメナムの川面が。しかも、人の足音を聞きつけるとたくさんの川魚が一斉に寄ってくるといいます。

すなわち、魚たちは人間の排泄物を目当てに集まり、争ってそれに食らいつき、大きく育っていくのです。やがて、丸々と太った魚たちは下流の漁師たちに捕らえられ、市場の店頭に並ぶそうですから、まさに、水上家屋のトイレから食物連鎖の一端を垣間見ることができるのです。

出典:西岡秀雄著「絵解き 世界のおもしろトイレ事情」日地出版

たくさんのお便りをありがとうございました。

湖岸道路を週二回ウォーキングしており、湖を見ますと、浮草、又ごみが沢山浮いており、大変悲しくなります。自分で出したゴミは、お互いが片づけ、持ち帰るよう、私も気をつけたい。まだ小さい孫にも、これからしつけて、いつまでも美しい琵琶湖を保ち滋賀県のホコリにしたいし、して行きましょう。

(滋賀県 F)

ビワズ通信を興味深く読んでいます。先日、鮮やかな紅葉を求めて宇治へ行った際、天ヶ瀬の鳳凰湖は静寂そのもので、只小鳥の囀る声がクリーンな環境に木霊するのみ、吊橋あたりから宇治発電所の放水路にかけて水の流れは躍動し、魚はむれをなし釣り人をさそうている姿から、水である素晴らしさを感じました。水は流動してこそ値打ちモノです。此処まで辿り着かせる上流の琵琶湖の存在・環境維持への責務そして関係者へのPRの重要性を認識した散策でした。

(滋賀県 I)

私は守山で生まれ育ち、結婚してからは大津に住むという根っからの滋賀人です。ですから都会に比べて水道水が臭いとか節水に気を配るなど、あまりシビアに考えたことがありませんでした。でも実際自分が家事や育児をするようになると、この家庭排水がつもりつもれば莫大な量の汚染につながるのかと思うと、少しでも環境にやさしいことをしなければと考え実践する今日このごろです。

(滋賀県 T)

琵琶湖のアユ資源を守る、産卵用人工河川。

琶湖のアユは、全国の河川放流用種苗の約40パーセントを誇る重要な水産資源です。そのため、従来から保護水面や禁漁期間の設定をはじめ、親魚放流、人工ふ化放流などが積極的に行われてきました。さらに、昭和48年から始まった琵琶湖総合開発の中で、将来的に琵琶湖の水位の低下が予測され、産卵場への影響が懸念されたため、水資源開発公団ではアユの産卵場を人工的に造成する人工河川の立案・開発にあたりました。 アユ産卵用人工河川とは、アユの産卵に適した細かい砂礫の多い浮き石状の河床を設け、琵琶湖から直接、汲み上げた水を流し、そこに親アユを放流して産卵・ふ化の後、仔アユを湖へと流下させるものです。昭和48年には滋賀県と協力し合い、姉川河口に実験人工河川を設置、約3年間にわたる試験研究の成果を踏まえ、昭和53年からは本格的な施設の建設をスタート。姉川人工河川(流路幅3〜6m、延長193m、産卵床面積約752m²)、安曇川人工河川(流路幅7.3m、延長653m、産卵床面積約4,767m²)の2カ所を完成。平成9年より滋賀県が事業主体となり、現在にいたるまで、毎年数10億尾の仔アユの流下を実現し、湖産アユの資源維持に大きく貢献しています。

安曇川人工河川


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