センターの取り組み
〜老朽化対策
近畿圏内(福井県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県)にある約10万橋の道路橋のうち、
建設後50年を越えた道路橋の割合は、2016年時点では約27%でしたが、20年後の2036年には約72%へと急激に増加します。
※橋梁数には高速道路会社管理を除く

また、建設経過年数が長くなるほど、早期に修繕などの措置が必要な施設の割合が多くなる傾向があります。




国の管理する施設は、事後保全型の修繕に橋梁46%、トンネル86%に着手していますが、都道府県政令市及び市町村における事後保全型の修繕は16~33%と低い状況です。
特に、大きな損傷に進行したものに対する事後保全型の修繕と比較して、損傷が軽微なうちに対応する予防保全型の修繕は進んでいないのが現状です。老朽化していく道路構造物を長く安全に活用するためには、適切なメンテナンスが欠かせません。
センターではメンテナンスサイクルの構築に向けて、直轄国道の橋梁等施設の点検・診断、修繕計画の立案や、各施設のDB管理及び分析を行います。
メンテナンスサイクルにおけるセンターの役割

- Step1 点検
- 橋梁、トンネルの定期点検を行い、損傷状況を把握します
- Step2 診断
- 点検データ基づいて、道路構造物の状態を診断します
- Step3 措置
- 補修・経過観察、通行規制など、道路の状況に対する措置計画を立案します。また、必要に応じて、橋梁ドクター、防災ドクターなどの有識者と連携し措置実施に向けた助言を行います。
- Step4 記録
- 橋梁・トンネル・法面の点検・診断・措置結果等をデータベース管理及び分析します。
- 個別施設計画「長寿化計画」
- 個別施設計画や更新計画、長寿化計画、メンテナンス年報を作成。
技術相談窓口
対象地方公共団体などの道路管理者
近畿道路メンテナンスセンターでは、地方公共団体などの道路管理者からの
道路メンテナンスに関する相談お受けしております。
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担当者より折り返しご連絡いたします。