TOP > 琵琶湖・淀川流域圏の再生とは > 再生するには何をすればいいの? > 生命の水を再生する
琵琶湖・淀川を構成する基礎的要素である水は、生態系や人間にとって不可欠な存在、いわば「生命の水」であり、健全な水循環系の保全再生を目指し、水源かん養機能の保全、水質の改善、及び水量の確保等、「生命(いのち)の水再生」アクションプランを平成17年度に策定し、その着実な実施を図ります。
寝屋川等の都市内流域、琵琶湖流入河川や木津川、桂川等の上流河川等、いくつかの流域をモデル流域として設定し、水源かん養機能や地下水流動等まで含めた水循環系について調査研究を行い、適正な水管理のための水環境改善計画を作成する。これらのモデル流域において、森林管理、緑地保全、透水性舗装等の対策が水質、水量等に与える効果を検証します。
必要なときに安定して水が利用でき、また生物の生息・生育のためにも河川や流域内の水域の流量を確保するため、水資源開発施設の連携運用、再編や整備、節水意識の醸成等を行う。また、さらなる効率的な水運用を目指してダム操作、水利権許可等の見直しについて検討します。
人々が安心して利用でき、多様な生物が生息・生育できる水質を確保するため、流域圏全体で、例えば「みんなが泳げる南湖・淀川の復活」等の具体的な目標を定めた水質改善プログラムを定め、面源負荷対策、下水道整備等を推進します。
自然の流況に近づけるため、ダム・堰の運用により水位変動や攪乱の増大を図り、自然な河原を復元します。
琵琶湖水位の季節変動が、魚類の産卵等、生物の生息・生育にとって望ましくなるよう、治水、利水上の課題や、生活、産業への影響を踏まえ、瀬田川洗堰等の運用、貯留施設の活用等を検討し、琵琶湖水位の変動を改善します。