大和川流域について

大和川の概要

流域の概要

大和川は、笠置山地を源にし、佐保川、曽我川、竜田川等の奈良盆地の水を集め、奈良県と大阪府の境にある亀の瀬の渓谷部を経て、大阪平野に入り、石川、西除川等を合わせ、大阪湾に注いでいます。奈良県、大阪府にまたがる1,070km2に及ぶ流域は、近畿地方における社会・経済・文化の中枢を担う地域です。

大和川の特徴

大和川は、奈良県の笠置山地に源を発し、奈良盆地から亀の瀬狭窄部を経て大阪平野を西流し大阪湾へと注ぐ一級河川です。その流域は、38市町村におよび、流域内人口は約215万人、氾濫区域内人口は約300万人となっています。
大和川流域では、昭和57年8月の大水害をはじめ、平成29年台風21号など近年においてもしばしば水害を経験するとともに、水質の面では国が管理する全国の一級河川の中で過去にワースト上位だったこともありますが、現在は関係市町村・奈良県・大阪府と協力して、治水対策と水環境の改善などに取り組んでいます。

沿川には、大阪市、堺市、柏原市、奈良市、大和群山市、橿原市などが位置しており、日本有数の「都市河川」です

沿川の下流部には、近畿地方の行政・産業・交通等の主要機能の集積地域である大阪市、堺市などがあります。中上流部には、文化的・歴史的資源に恵まれ、京阪神大都市圏の近郊地帯として発展がめざましい奈良市などがあり、日本有数の都市河川です。
下流部の大和川は、柏原地点から北上し淀川と合流していましたが、江戸時代に淀川と分離され流路を西向きに付け替えられたため、大阪平野の高い位置を流れています。そのため大和川がはん濫すると、大阪平野の広い範囲で浸水被害が発生する可能性があります。

右の平面図のA~B断面

大和川の地理的特徴

数字で見る大和川

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流域面積 1,070km2 全国土面積377,719km2
利根川 16,840km2 石狩川 14,330km2
信濃川 11,900km2 淀川 8,240km2
幹川流路延長 68km 信濃川 367km 利根川 322km
石狩川 268km
年間平均降雨量 1,258mm 全国平均 1,718mm
年間平均総流出量 8.1億m3 柏原地点
豊水 22.61m3/秒 平水 13.57m3/秒
低水 9.98m3/秒 渇水 6.39m3/秒
流域市町村 38 21市15町2村
流域内人口 約215万人 全国人口 1億2,630万人(約2%)
氾濫区域内人口 約400万人 全国氾濫区域内総人口 5,165万人(約8%)
氾濫区域内資産 約69兆円 全国総資産 1,003兆円、
内氾濫区域内には663兆円(約10%)