水質改善に向けた取り組みの経緯
昭和42年5月の公害対策基本法に基づいて、昭和45年に水質の環境基準が定められました。これによって公共用水域の水質保全に向け、排出規制、下水道整備等を総合的に推進するための行政目標が設定されました。
大和川では、昭和42年、水質に関する情報共有と水質事故の防止を目的とする「大和川水質汚濁防止連絡協議会」を設立。関係機関と連携を重ねながら水質改善の早期達成をめざして、さまざまな取り組みを行っています。
大和川では、昭和42年、水質に関する情報共有と水質事故の防止を目的とする「大和川水質汚濁防止連絡協議会」を設立。関係機関と連携を重ねながら水質改善の早期達成をめざして、さまざまな取り組みを行っています。
大和川の水質保全対策の経緯年表

アユがすめるまでに改善した大和川の水質
大和川の水質改善のため、流域住民、市町村、府県、国が連携して取り組みを進め、近年ようやく環境基準レベルの水質(BOD値)まで改善されてきました。それに伴い下流では神輿が大和川を渡る神事「神輿渡御祭(みこしとぎょさい)」が復活し、天然アユの遡上や仔アユの降下も確認されています。また、堺市では水辺を利用した取り組みとして「楽しぃんやさかい大和川水辺の楽校」が登録されました。
大和川の水質改善の経年変化(昭和38年~令和元年までの平均)
平成27年の大和川の水質は2.6mg/l(BOD75%値)となり、大和川の観測史上最もきれいな水質を記録しました。水質悪化のピークであった昭和45年当時と比べ、約1/9まで改善されています。

水質改善により昔の大和川が戻りつつあります

住吉大社の「神輿渡御祭」

大和川水辺まつり (大和川一日水辺の学校)

アユの遡上
大和川の10年間の水質変化
平成16年度に始めて環境基準(5㎎/l)を下回りましたが、平成17年度から数年はBOD値が5mg/lを超える状態が続いていました。しかし平成20年度以降、本川では環境基準をクリアし続けており、令和元年度はBOD値2.4mg/lまで下がっています。
