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洪水等を防ぐ目的から河岸の人工化が進んだ川や、都市化に伴う水循環の変化により普段水の流れていない川等、都市内河川の一部では親水性が失われています。また、これらの河川は周囲の景観と調和していません。
下水道等の整備によって水質は改善されてきました。 しかし、合流式下水道整備区域では、雨水と汚水を一緒に下水管へ取り込むため、処理能力を超えた雨が降った時には、汚水の一部が雨水とともに未処理のまま河川等へ流出しています。
淀川流域では下水の二次処理水が河川等に放流されている地域があります。
ヒートアイランド現象として、大阪市、京都市等で周囲より特に気温の高い範囲が分布しています。
大阪の寝屋川・道頓堀川、京都の西高瀬川・堀川等の都市内河川は、やすらぎとうるおいのある水辺空間として重要な役割を期待されており、市民にわかりやすい河川水質の指標の設定、親水性の向上を図るための整備、水の流れの復活等が望まれます。
合流式下水道では、処理能力を超えた雨が降った時には雨水吐口から雨水だけでなく、汚水の一部が雨水とともに未処理のまま流出し、水質汚濁の原因の一つとなっています。
京都市や大阪市等の古くから下水道が整備された都市部では、合流式下水道が多く採用されていることから、改善が望まれます。
大阪市等の都市内河川では、水量に占める下水処理水の割合が高く、また下流の大阪湾への窒素やリンの負荷を減少させるためにも、下水処理の高度化が必要です。
緑地や開放水面の減少がヒートアイランド現象を助長させる原因の一つと言われており、水と緑が豊かなまちづくりを積極的に進める必要があります。