多自然型川づくり事例集


より豊かな河川環境に向けて
多自然型川づくりとは?
川の個性を活かす工夫
工法の実例
工法の実例1
工法の実例2
工法の実例3
工法の実例4
生態系を守る
未来に向けた河川環境
みんなの声を聞かせて
多自然型川づくり---工法の実例4
護岸の強度を保つ

ぎぼくによる
ちんしょうこう

ぎせきれんせつ
ブロック
  護岸整備の構造のひとつに根固工(ねがためこう)があります。根固工は、堤防に近接した河岸や水が激しく当たる水衝部(すいしょうぶ)など、洪水時に河床の洗掘(せんくつ)が著しい場所において、基礎工全面の河床の洗掘を防止し基礎工の安定を図るために、基礎工の前面に設置される構造物です。
 根固工には、木の枝を切ったものと石を組み合わせた「粗朶沈床工(そだちんしょうこう)」、丸太と石を組んだ「木工沈床工(もっこうちんしょうこう)」、大きな石を捨て込む「捨石工(すていしこう)」、鉄線篭(てっせんかご)に石を詰め込んだ「篭工(かごこう)」などがあります。
 加東郡滝野町の加古川における低水護岸工事では、大型ブロックと擬木(ぎぼく)を使った木工沈床工による根固工が行われています。木工沈床工は前述しているように、丸太と石を組み合わせたもので、松あるいは杉の丸太(擬木)を井桁状(いげたじょう)に数層重ねたものを連結し、その中に石を詰め込む工法です。
 また、護岸の基礎部分には魚巣ブロックを用いるとともに、のり覆工(おいこう)の部分に自然石に模(も)した擬石連節(ぎせきれんせつ)ブロックを使用し、自然環境への影響を最小限にとどめる工夫がおこなわれています。
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