一般国道42号 串本太地道路の概要
一般国道42号串本太地道路は、現在事業中のすさみ串本道路、開通済の那智勝浦新宮道路と接続し、紀伊半島沿岸部における大阪府から和歌山県南部地域を結ぶネットワークの一部を構成する、和歌山県東牟婁郡那智勝浦町八尺鏡野から同郡串本町鬮野川に至る延長18.4kmの自動車専用道路です。
南海トラフ巨大地震等の災害時におけるリダンダンシーの確保及び、救急医療施設への定時性・速達性の向上、地域間交流の促進を図ることを目的とし、平成30年度に新規事業化されました。
計画諸元
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起終点 | 起点)和歌山県東牟婁(ひがしむろ)郡 那智勝浦町(なちかつうらちょう) 八尺鏡野(やたがの) 終点)和歌山県東牟婁(ひがしむろ)郡 串本町(くしもとちょう)鬮野川(くじのかわ) |
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計画延長 | 18.4km |
幅員 | 12.0m(完成) |
構造規格 | 第1種第3級 |
設計速度 | 80km/h |
車線数 | 2車線(完成) |
標準断面図



住民の安全と安心を確保
串本町から太地町までの地域では、国道42号が唯一の幹線道路ですが、急カーブなど線形の厳しい箇所や大雨によるのり面崩落、台風による越波などにより被災するリスクの高い箇所が多数あります。また、南海トラフ巨大地震の発生時には、津波により約8割の区間※が浸水し、通行不能となることが予測されています。
串本太地道路の開通により、リスクの高い箇所を回避し、住民の交通の安全と安心を確保します。
串本太地道路の開通により、リスクの高い箇所を回避し、住民の交通の安全と安心を確保します。
※串本太地道路に並行する国道42号の区間



救急医療活動に貢献
すさみ串本道路の開通により、三次救急医療*施設である南和歌山医療センターへの輸送時間が短縮されるとともに、搬送の定時制や走行安定性が確保され、救急医療活動に貢献します。
※三次救急医療施設とは重篤な救急患者(頭部損傷、心筋梗塞、脳卒中)を24時間体制で受け入れる体制と高度な診察機能をもつ医療施設。
観光客の活性化に期待
串本太地道路の開通により紀勢線が繋がることで、紀伊半島の魅力的な観光地を結ぶ観光ルートが形成されます。
京阪神都市圏や名古屋圏から高速道路が結ばれることで利便性が高まり、広域的な観光周遊性が向上し、訪日外国人や国内各地からの観光客の増加が見込まれ、地域の活性化が期待されます。
京阪神都市圏や名古屋圏から高速道路が結ばれることで利便性が高まり、広域的な観光周遊性が向上し、訪日外国人や国内各地からの観光客の増加が見込まれ、地域の活性化が期待されます。

救急医療に貢献
串本太地道路及びすさみ串本道路の開通により救急医療施設である、南和歌山医療センター(三次救急医療施設※)、新宮市立医療センター(二次救急医療施設※※)への搬送時間が短縮されると共に、南和歌山医療センターの60分圏域人口カバー率が拡大され、地域の救急医療活動に貢献します。
※三次救急医療機関
重篤な救急患者(頭部損傷、心筋梗塞、脳卒中など)に対して24時間体制で受け入れる体制と高度な診療機能をもつ医療機関
※※二次救急医療機関
24時間体制で救急患者の受け入れができ、手術治療も含めた入院治療を提供できる医療機関
※三次救急医療機関
重篤な救急患者(頭部損傷、心筋梗塞、脳卒中など)に対して24時間体制で受け入れる体制と高度な診療機能をもつ医療機関
※※二次救急医療機関
24時間体制で救急患者の受け入れができ、手術治療も含めた入院治療を提供できる医療機関

