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高山ダム貯水池水質保全事業

高山ダムでは良好な水質を維持するための対策を行っています。


高山ダムは、ダム堤高67.0m、総貯水容量5,680万m3のダムで洪水調節、流水の正常な機能の維持、水道用水の供給、水力発電を目的として昭和44年に名張川最下流部に建設されました。

高山ダム貯水池周辺は多くの緑に囲まれ、特に八幡橋付近では月ケ瀬梅林が湖岸に沿って広がっており、ダムの湖面とあいまって美しい景観を創り出しています、しかしながら近年、高山ダム流域では名張市等でのベッドタウン化が進行し、汚水の増加によって貯水池内では富栄養化現象が見られるようになりました。昭和59年頃からはアオコ、また昭和60年頃からは淡水赤潮が発生し、これらの植物プランクトンの異常発生による水質・景観の悪化に対して改善が求められています。

本事業は、水質・景観改善を目的として、平成10年度よりアオコ・淡水赤潮などの植物プランクトンの増殖による富栄養化現象の抑制対策を行っています。

噴水

水中の溶存酸素量を増加させるとともに、噴水ポンプの圧力で植物プランクトンを破壊するほか、貯水を鉛直方向に循環させ、植物プランクトンが増加しにくい環境を作り出します。また、人々に親しまれる新しい景観を創り出します。

フェンス

流下する淡水赤潮原因植物プランクトンが著朱池下流へ広がっていくことを防止します。

水質自動監視装置

良好な水質環境を管理するため水質自動監視装置によって貯水池の水質を連続的に監視します。

曝気循環設備

連続的な気泡発生により施設周辺の水を鉛直方向に循環させ、表面に集積した植物プランクトンを光の届かない深い層まで連行し植物プランクトンの異常増殖を抑制します。

浮島

湖面上に浮島を増築し、水生植物を植生することで太陽光を遮断し植物プランクトンの異常増殖を抑制します。また、根茎からの栄養塩(窒素、リンなど)の吸収や水生植物に付着する藻類とプランクトンにより水質浄化も図ります。

水質画像監視装置

貯水池の水質(アオコ、淡水赤潮の発生など)を常時画像で監視し、水質保全関連設備の運転・効果の監視を行います。

人工生態礁

アオコ原因藻類を食べることのできる動物プランクトンを増加させることによって、アオコ現象の抑制を図ります。

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