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琵琶湖流入河川の一部では、水がなくなる瀬切れがおきています。
琵琶湖の水位が高い冬期間等には波浪による浜欠けが助長され、ヨシ刈り等に影響を与えているところがあります。
堰や床止め等の横断工作物によって縦断方向に連続性が分断されているところがあるほか、ダム等によって河川の流況が平滑化したため河道が固定化し砂州が植生に覆われているところがあります。
高度経済成長期には、水利用が増加しました。しかし、近年、水使用量は増加していません。
琵琶湖流入河川では、瀬切れが起こることにより、魚類等生物のへい死や遡上・降下等の移動ができなくなる等、生物の生息・生育環境に影響があります。
高度経済成長期における水利用の増加により河川水量が減少し、また、治水・利水を主目的とした流況の平滑化により河川本来のダイナミズムが失われています。このような現状を踏まえ、水利用の弾力的運用及び未利用水の活用によりかつての豊かな水量の回復を図るとともに、撹乱等の河川本来のダイナミズムを回復することが望まれます。