関西の「本物」を磨き、国内外に発信するため、「関西ブランド」の創造に取り組みます。経済団体、有識者、行政などで構成する推進母体が「ほんまほん宣言(仮称)」を策定し、まちづくり・ものづくり・ひとづくりにおいて「本物」の資源を「ほんまもん(仮称)」として選定。関西の認知度や魅力の向上、関西人の誇りや地域への愛着の増進につなげます。あわせて京都ブランドをはじめ関西各地のブランド力向上や、歴史街道、関西元気文化圏などの広域的な活動との連携も図ります。





「源氏物語千年紀」や「平城遷都1300年祭」をはじめとする記念事業をきっかけに、日本の歴史・文化の「本物」の保全、活用を行い、新たな「本物」の文化を創造します。
「源氏物語千年紀」(2008年)で培った実績と経験を活かし、京都府、京都市、宇治市などで11月1日を「古典の日」とし、古典に学び、親しむための記念講演などを実施します。あわせて世界文化遺産などを中心とした歴史的・文化的景観や風致の保全活用などにも取り組みます。

「平城遷都1300年祭」を日本の歴史・文化を国内外に発信する好機として、平城京とゆかりのあった地域と連携した文化交流事業、国際会議を展開します。住民主体の「なら国際映画祭」の実施も推進し、沿道景観整備や、ならまちの歴史的街並みの保存・活用、中心市街地の活性化、平城宮跡と周辺地域の回遊性の向上にも取り組みます。

地域の歴史的な風情や情緒、たたずまいは、城、神社仏閣、町屋などの歴史的建造物だけでなく、伝統工芸、祭り、年中行事といった歴史や伝統を反映した人々の営みによって醸し出されています。それらの良好な環境を維持・向上させ、後世に継承するため、「歴史まちづくり法」を活用し、歴史・文化を活かしたまちづくりを推進します。
江戸期から続く歴史的風致の維持・向上に取り組む滋賀県彦根市をはじめ、京都市、兵庫県篠山市、和歌山県高野町、大阪府富田林市などにおいて、城跡、寺社、町屋などの歴史的建造物の復原・修理などを行い、歴史・文化を活かしたまちづくりを推進します。

祭りや年中行事などの風俗慣習、地域で伝承されてきた民俗芸能などを支援します。

直下型地震による延焼などの被害から関西に集中する国宝・重要文化財などの建造物の消失を防止するため、地域全体の防災力を高めます。住民、文化財の所有者・管理者、消防・防災機関などが連携し、平常時の訓練や災害時における消火活動、所蔵品の搬出・保全、観光客などの避難・誘導などを定めた計画を作成。地域の防災意識の向上に努めます。
