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真名川水源地域ビジョン

基本理念

  『奥越の山々に抱かれた名水のまち
  大野の水のグランドデザインを目指して』

  確かな水の循環を慈しみながら、豊かな地下水によるまちづくりの呼びかけ

真名川ダム

 真名川ダム水源地域ビジョンは、大野の水文化の再生を目指し、現代の発達した社会経済の中に、昭和30年代の大野の水情緒を実現する「水のグランドデザイン」を描くものです。この「水のグランドデザイン」は、大野の山や川を「里山」や「身近な自然」として再生し、この再生の段階を地域活性化のテーマとするものです。そして、この再生は大野市民の清らかな心が一つになることで、大野の水を清らかで豊かなものにしていくことです。市民参加によって大野の水管理を行い、下流域の広範な人々へ理解や共感を広げていくことを目指しています。
 もとより水に係る施策は、農林業をはじめとする幅広い関連関係機関によって実施されているため、具体的な施策の実施では、数多くの合意形成を積み重ねていく必要があります。このビジョンを有効に活かし、大野の水を軸とした新しい地域活性化を引き出すため、官民の各関連関係機関の連携・協力により、実施するものです。

真名川ダム水源地域ビジョンイメージ

基本方針

里山の再生 ― 水源林を保全する

 健全な水循環を確保する第一歩として、美しい森林の緑のダムを人々の理解や愛着によって再生する必要があります。
 林業の活性化だけでなく、国土保全としての防災的な必要性とともに、雇用確保などの今後の社会的な課題となることが考えられます。

清水や水路の自然再生 ― 地域的な水管理に取り組む

 様々な用途で利用され重要な地域資源となっている大野の地下水や、市内の水路や河川などの地下水涵養の供給源を保全し、大野の情緒ある生活環境やうるおいのある自然環境を再生します。
 従来の地域用水の様々な管理状況を見直し、真名川ダムの貯水池運用の工夫とともに、下流の水路網の整備による農業用水の配水管理を検討します。
 イトヨやホタルが生息する水空間の再生や豊かな地下水を取り戻すとともに、水管理における関係機関での調整や市民参加での取り組みが極めて重要となります。

人間関係の再生 ― 上下流交流を促進する

 大野の水環境を改善しながら、高齢者福祉まで含めて地域の相互扶助が拡充していく必要があります。
 地域の水環境の保全に向けて地域の共同体を再生し、さらに下流との広域交流の受け入れ体制づくりなどを進め、地域の結束を高めて人間関係を豊かにすることが重要です。