淀川河川事務所

河川形状の修復

高水敷の切り下げ

高水敷の切り下げは、「横断形状の修復」のための取り組みのひとつです。

高水敷はもともと、平常時には陸地ですが川の水が増水したときには水中に沈んでしまう場所でした。
このように川が増水した時に高水敷が水に沈むことを冠水と呼びます。
淀川では、平常時に水が流れる低水路の部分を拡幅して水を流せるように改修をおこなったことから、高水敷は冠水頻度が減ってしまい、完全な陸上となってしまいました。

 

かつての淀川

低水路拡幅整備が行われた淀川

冠水範囲の概念図

1974年当時は淀川河川敷のほとんどは年に数回、冠水していました


河川改修の結果、近年の河川敷はほとんど冠水しなくなっています

冠水面積の変化

低水路改修や淀川大堰改築などで非冠水面積が増えました
そこで、完全に陸上となった高水敷の河床を切り下げて、冠水の頻度を増やすことで、本来の高水敷の姿を取り戻すことを目的としています。
また切り下げを行うことで、河川敷の高低差を少なくし、水陸移行帯と呼ばれる水域と陸域が交わる多様な環境を作り出し、生き物の行き来ができるようにします。

淀川での実施地区

楠葉地区

鵜殿地区

上津屋地区

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