TOP > 琵琶湖・淀川流域圏の再生計画 > 再生プログラム（5つの取り組み） > 流域水環境再生 > 『生命の水再生』アクションプランの実施
流域圏が一体となり、水源かん養機能の保全、水質の改善、及び安定した水量の確保に取り組むため『生命の水再生』アクションプランを策定し、その着実な実施を図ります。
（1）水源かん養機能の保全
豊かな水を育む森林や農用地は大切な資源であり、森林・農業の多面的機能をできる限り保全することが、流域圏の水源かん養機能を将来に渡って引き継ぐためには重要です。
このため、持続可能な森林管理や農用地の保全と活用、及び水の有効な利用を図り、水源かん養機能保全に関する取り組みを流域圏が一体となって推進します。
また、これまで実施されてきた様々な主体による取り組みを発展的に拡大させるとともに、情報の共有・発信、住民参加等により、取り組み間の交流を推進します。
1）「琵琶湖・淀川流域圏フォレストネットワーク」の組織化
森林地域においては、様々な主体の参加による間伐の実施等、森林の適正な管理に向けた取り組みを組織化し、琵琶湖・淀川流域圏独自の「琵琶湖・淀川流域圏フォレストネットワーク」を確立し、取り組み間での交流を推進し、発展的に拡大させるとともに、本来、森林が有している水源かん養機能を保全します。
< 田上山百年の森作り >
- ①森林の適正管理（森林整備等）
- ②里山の保全
- ③琵琶湖・淀川流域における滋賀県、京都府、大阪府及び近畿中国森林管理局の連携・協力による森林環境の保全・整備
2）農用地の保全及び農業用水の循環再利用の推進
農村地域においては、農用地の保全や農業用水の循環再利用等、水源かん養機能の維持及び農業用水の有効な利用を図ります。
また、棚田の保全等、様々な主体が参加する取り組みを発展的に拡大させ、取り組み間での交流を推進します。
< 循環かんがい >
- ①農用地の保全、農業水利施設の適切な更新と管理、ため池の保全と整備
- ②循環かんがい、反復かんがい施設の整備
- ③農業集落排水処理水の再利用、地域用水機能の維持と増進
3）都市部における浸透貯留機能の向上
都市部においては、浸透貯留機能の向上を図ります。
また、都市部の住民が、森林地域や農村地域での取り組みに積極的に参加することにより、流域全体で取り組み間の交流を推進します。
< 透水性の舗装 >
- ①透水性舗装、雨水貯留浸透施設、緑地整備、都市部に残る 農用地の保全と活用
