（5）事業所・企業の物流施設の新設・移転の意向
1.新設・移転の意向のある事業所・企業
- 都市圏内の土地利用の整序化・物流施設の適正配置を考えるため、事業所・企業の物流施設の新設・移転の意向に着目しました。
- これによると、事業所の1割、企業の2割が“新しい施設を新設・賃借”、“新しい施設へ移転・統合”、“既存の大型施設に統合”といった物流施設等の新設・移転の意向を示しています。
図 事業所・企業の物流施設の新設・移転等の意向
- 業種別には陸運業の事業所で、新設・移転の意向を示す割合が高くなっています。
- 規模別には従業者数30～99人の規模の事業所で、新設・移転の意向を示す割合が高くなっています。
図 新設・移転等の意向のある事業所の業種構成
図 新設・移転等の意向のある事業所の規模構成
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2.新設・移転する施設に求める機能・条件
- 新設・移転する施設に求める機能に着目すると、“保管機能”や“荷さばき機能”、“積み替え機能”など、物流機能へのニーズが多くなっています。特に企業はその傾向にあります。
図 新設・移転する施設に求める機能
◆用語説明
保管機能………倉庫や棚などの保管と適切な温度調整等が可能な施設を有する機能
積み替え機能…貨物の形状をそのままに、同種・異種の交通機関の間で貨物を移し換える機能
荷さばき機能…コンテナ等で混載してきた貨物の中身を個々の品物にばらして保管・積み替えなどを行う機能
流通加工機能…製品を流通させる段階で簡易な加工を行う機能（包装、出荷前作動確認、ソフトウェアの埋め込み等） |
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- また、新設・移転する施設に求める条件では、事業所は“敷地の広さ”へのニーズが最も多く、現在の立地場所への立地理由と同様の傾向にあります。
- 企業は“敷地・用地の賃借費”や“市場・消費地へのアクセス性”へのニーズが多くなっています。
図 新設・移転する施設に求める条件
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