4.事業所・企業の物流に関する意向・施策ニーズ

(2)ETCの利用状況
 1.ETCの導入状況

  • 料金支払い方法の一つとしてETCの導入が進められています。以下では、事業所のETCの導入状況に着目しました。
  • “全ての貨物車”に導入している事業所が23%、“一部の貨物車”に導入している事業所が20%を占めます。一方、“導入していない”事業所は35%となっています。

図 ETCの導入状況
図 ETCの導入状況


  • この様な事業所の貨物車輸送における高速道路の利用・非利用の意志決定者をみると、ドライバー自身が決定する事業所が最も多く36%を占めています。次いで、物流担当部署(18%)、輸送委託先(17%)の順となっています。

図 高速道路利用・非利用の決定者
図 高速道路利用・非利用の決定者


 2.ETC割引メニューの認知度

  • 調査時期に各高速道路で実施されていた、ETC割引の認知度に着目しました。
  • “深夜割引”や“早朝夜間割引”の認知度が5割、“通勤割引”や“大口多頻度割引”の認知度が4割、“ETC社会実験”の認知度が3割となっています。

図 ETC割引メニューの認知度
図 ETC割引メニューの認知度

◆各種ETC割引の概要


 3.ETC割引による貨物車輸送の変化

  • 前述のようなETC割引が実施されていますが、これによる貨物車輸送の変化に着目しました。
  • 事業所の約1割が、ETC割引の実施によって輸送に変更が生じたと回答しています。この変更内容をみると、“利用区間を延長・変更”した事業所が43%と最も多く、次いで“割引時間帯での利用に変更”が38%、“一般道路のみの輸送から高速道路利用への転換”が27%となっています。
  • このことから、例えば、各事業所は、深夜割引利用のために出発時間を遅らせつつ、高速道路の利用区間を拡大することで、所要時間の短縮効果を得ていると考えられます。


図 ETC割引実施による輸送の変更の有無
図 ETC割引実施による輸送の変更の有無

図 ETC割引実施後の輸送の変更の内容
図 ETC割引実施後の輸送の変更の内容

参考図 ETC割引利用後の具体的な所要時間の変化
参考図 ETC割引利用後の具体的な所要時間の変化

参考図 ETC割引利用後の具体的な出発時間の変化
参考図 ETC割引利用後の具体的な出発時間の変化

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