4. 特徴的な観光交通実態の分析結果

4.1 地域間の広域的な回遊の実態

(1)広域的な回遊の内訳

  • 回遊調査を実施した27箇所の調査対象場所への来訪者のうち、近畿内居住者の回遊は、大半が居住地域内か居住地外の1地域だけの回遊です。
  • これに対し、近畿外居住者の回遊の半数が2地域以上の回遊であり、回遊範囲が広いことがわかります。

    注1 第4回PT調査(平成12年度)における1つの大ゾーンを1地域としています。
    注2 調査票に記載された2日間のトリップのうち、1つでも自由目的のトリップが含まれている来訪者を集計対象にしました。
    ここで、自由目的トリップとは、「①観光・レジャー・ドライブ、②買い物・食事、③その他私用」の目的のトリップのことです。

図4.1 広域的な回遊の内訳
図4.1 広域的な回遊の内訳


(2)地域間の広域的な回遊状況

  • 2地域を来訪する人のうちの60%以上、3地域を来訪する人のうちの90%以上が京都市を来訪しています。このことから、京都市は京阪神都市圏の広域観光における重要な地域であると言えます。

    注 奈良県北部とは奈良市・生駒市・大和郡山市・天理市・香芝市・生駒郡・北葛城郡・磯城郡を指します。
    京都府南部とは宇治市・城陽市・八幡市・長岡京市・向日市・京田辺市・乙訓郡・久世郡・綴喜郡・相楽郡を指します。
    滋賀県南部とは大津市・草津市・守山市・栗東市・湖南市・甲賀市を指します。

図4.2 2箇所の地域を来訪する人のパターン
図4.2 2箇所の地域を来訪する人のパターン


図4.3 3箇所の地域を来訪する人のパターン
図4.3 3箇所の地域を来訪する人のパターン

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