4. 特徴的な観光交通実態の分析結果

4.4 時間の使い方と個人属性の関連性

(1)立ち寄り箇所数別総回遊時間

  • 日帰り来訪者の総回遊時間(回遊中の移動時間+総滞在時間)をみると、
    立ち寄り箇所数が1箇所、2箇所と増えるにつれて増加しています。
  • しかし、立ち寄り箇所数が5箇所を超えると、総回遊時間の増加率は逓減しています。これは、1日の回遊時間の上限に達していることによるものと考えられ、その上限は約7時間であると推測できます。

図4.9 立ち寄り箇所数別総回遊時間(日帰り来訪者)
図4.9 立ち寄り箇所数別総回遊時間(日帰り来訪者)


(2)日帰り・宿泊別移動時間、滞在時間

  • 全立ち寄り先での総滞在時間は、日帰り来訪者、宿泊来訪者で差はみられません。しかし、総移動時間は、宿泊来訪者のほうが日帰り来訪者より長いことがわかります。
  • 日帰り来訪者は近場を選択し、宿泊来訪者は来訪に時間がかかる目的地を選択していることがうかがえます。

図4.10 宿泊・日帰り別移動時間、滞在時間
図4.10 宿泊・日帰り別移動時間、滞在時間


◆移動時間と滞在時間の用語説明

総旅行時間A:自宅・宿泊先の出発時刻t0と自宅・宿泊先の到着時刻t3の差総回遊時間B:回遊開始時刻t1と回遊終了時刻t2の差ここで、t1は第一立ち寄り先に到着した時刻、t2は最終立ち寄り先を出発した時刻総回遊時間Bは、回遊中の移動時間aおよび立ち寄り先での滞在時間(b1+b2)の総和
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