4.3 来訪する場所の種類による回遊行動の違い
(1)総旅行時間
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27箇所の調査対象場所をその性格によって「名所旧跡型」「まちなか型」「時間消費型」「その他」に類型化してみると、「名所旧跡型」の調査対象場所への来訪者は、総旅行時間(自宅・宿泊先の出発から自宅・宿泊先への到着までの時間)が長くなっています。
- この要因は、全立ち寄り先での総滞在時間が短い一方で、総移動時間が長いことにあります。
注1 調査対象場所に立ち寄った日の1日の総移動時間と総滞在時間を集計しています。
注2 総旅行時間、総移動時間、総滞在時間の定義は、こちらを参照

図4.7 調査対象場所の類型別総旅行時間
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(2)立ち寄り箇所数
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「時間消費型」の調査対象場所への来訪者は、立ち寄り箇所数が少なく、他の施設へ回遊することが少ないことがわかります。
- これに対し、「名所旧跡型」「まちなか型」の来訪者は、立ち寄り箇所数が多く、いろいろなところに立ち寄っている様子がうかがえます。
注 調査対象場所に立ち寄った日の1日の近畿内での立ち寄り箇所数を集計しています。

図4.8 調査対象場所の類型別平均立ち寄り箇所数
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