残念石(ざんねんいし)とは、大阪城の城壁(じょうへき)の石垣(いしがき)に採用されなかった石のことを指します。 江戸幕府が大阪城再築の際、廃城(はいじょう)になった伏見城(ふしみじょう)の石を再利用するために船で運んでいましたが、 当時の淀川は川幅(かわはば)が狭く蛇行(だこう)しており、船から落ちてしまった石がありました。 船から落ちてしまった石は、大阪城の城壁になれなかったこと、もう少しで大阪城だったのに残念だということで、残念石といわれるようになりました。 残念石には「山」や「四角」といった刻印(こくいん)が入っており、大阪城の石垣にも同様の刻印が残されています。