閘門(こうもん)とは、水路や運河の水位を調整して船が安全に通行できるようにする施設です。 毛馬閘門は、明治35(1902)年に着工し、明治40(1907)年に完成しました。毛馬閘門は、花崗岩(かこうがん)とレンガ作りとなっており、毛馬洗堰(あらいぜき)と並んで新淀川と旧淀川との分岐点に作られました。 閘室※(こうしつ)の大きさは、幅11.35m×長さ81.81m×高さ6.9mであり、左右の壁面は、当時のまま残されています。 閘門の扉は、レオナルド・ダ・ビンチが考案した観音開きのマイターゲート(両開き)を採用しており、上部に構造物がないので背の高い船でも通ることができました。 なお、壁面にある鎖(くさり)は係船環(けいせんかん)と呼ばれ、水位の上げ下げの際に、船が揺れにより動いたり、ぶつかったりしないために船とつないでおく鎖のことです。
※閘室:閘門の中に設けられた区画で、船が通行する際に水位を調整するための空間のこと。