加古川を考える懇談会 発表・討議 要旨

第8回懇談会 討議内容

親水・利用

川辺を散歩する際の不便さの要因
  1. 水辺の動線整備が不十分
  2. 芝生・野草等の維持管理が不十分
  3. 排水の垂れ流しによる不快感
  4. 水質汚濁等による不快感
  • 川のある町内会が協力して、コミュニティとして川を楽しむ取り組みが望ましい
  • これからの地域の催しは、住民の参加意欲、意向を十分、戦略的に考えて行わなければ参加者が少なくなる。また、強制的や全員参加型ではなく、好きな人だけ参加してもらうことも大切である
  • 住民意見の反映と住民の自主的管理により、水辺がわれわれに帰属していくことが本当のまちづくりである
  • 住民活動の活性化を図るためには、個人に火をつけ、川愛好家を増やしていくことが必要
  • 人間が住んでいる世界と、池や川周辺の「そこから向こうは危ないぞ」という区域(自然域あるいは魔界のような区域)があると思う。この魔界の位置付けを広報・教育の中で取り上げることが必要
  • 昔の川筋のまちでは、道からではなく川側から入る造りの家があった。現在では川を裏手にする建て方が多い。川をゴミ捨て場にしたり、見ないようにしようという姿勢、また、川に背を向けているというところがある
  • 税金による行政の川の本を全戸配布するより、広報活動や教育活動をやりながら、自分たちの川を自分たちで見て、みんなで創っていくことが大切である
  • 地域についての教育を進めるには、川はすごく魅力のある教材となる。しかし、川について教えていくには、単に学校教育だけには頼らないでほしい
  • 川と人とのかかわりの再構築がいま必要になってきている
  • 行政と国民が連携し、川から学び、川を保っていく社会をつくっていかねばならない
  • 広報も教育もペーパーレスに戻るべきである
  • 広報・教育メディア(情報を伝えて乗せる媒体)を何にするかが問題
  • ただ楽しいだけではなく、イベントから少しでも学び取れるような青空教室はどうか
  • 加古川に関するあらゆる情報をビジュアルに得られる情報発信基地となる拠点が必要。そこでは、その川を体験できるような催しやワークショップを定期的に開催してはどうか
  • 歴史博物館・美術館・コンサートホールなど、加古川の広域的な情報を伝え、人が流れるような拠点が必要
  • 最新情報を発信できるホームページを、早急につくっていただきたい

広報と教育・学習

  • 川が平常時の状態と、洪水発生時との違いについて啓発していくことが必要
  • 学習項目として治水、防災、利水、水環境をあげているが、それぞれが独立の話題じゃなくて、微妙に相互に絡んでいる。その項目間の重複部分について、相互に調整を図る妥協点をどのように認識していくかが重要
  • 水質汚濁やゴミ問題等、流域全体にどう発信していくかということが重要
  • 流域に情報発信していくためには、沿川域を越えた範囲の人々を含む組織づくりをどうしていくかを考えることが重要
  • 地域の民話・文学・川の散歩道の紹介等、平仮名をたくさん使った読みやすい冊子をつくるとたいへん楽しくて、川に親しむ人が増えるのではないか。高齢者のためのわかりやすい対応も必要
  • 加古川流域内に境界、魔界、あるいはサンクチュアリというものを位置づけてはどうか