平成7年1月17日、午前5時46分、神戸市を中心とした京阪神地方の広い範囲を「兵庫県南部地震(M=7.2)」が襲いました。
この地震では、死者6,308名、負傷者43,177名、被災した家屋436,416棟を数え、その他にも阪神高速道路の高架橋の倒壊、山陽新幹線の高架橋の落下など土木構造物にも甚大な被害をもたらしました。甚大な被害を受けた土木構造物のうち、淀川の河川堤防は、左岸河口部の酉島地区で基礎地盤の液状化により天端が最大3mも沈下したのをはじめ、19箇所延べ延長約5.7kmの区間で沈下や亀裂等の被害を受けました。
被害を受けた淀川堤防のうち、最大の被災地である左岸下流区を中心に河川堤防が歩んだ震災から復旧までの概要をご紹介いたします。