今回の震災では、下流域の堤防に被害が集中しました。なかでも、左岸下流域の酉島地区は最も大きな被害を受けた箇所で、延長約2kmにわたり堤防が最大3mも大きく沈下しました。また、高見地区では天端から川裏側のり面が被災し、天端中央部に縦断亀裂が入ったほか、天端が約20cm沈下しました。
右岸では、西島地区に被害が集中し、天端中央から川裏側のり面が被災し、天端では最大開口幅1.2m最大段差1.2mの縦断亀裂が認められました。
被災した堤防はパラペットを有する三面張りの特殊堤でしたが、堤防天端は沈下し、パラペットは川表側へ滑落しています。
やや上流側堤防の被災状況です。天端付近から川裏にかけての堤体は大きく沈下し、その高さはほぼ堤内地地盤高程度となってしまいました。
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噴砂状況
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パラペットと舗装版の間の陥没部からの噴砂
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左岸築堤より伝法港への水路に続く小段(KP2.10付近)コンクリート板の縦断クラック。
堤内側にはらみ出しており、隣接民家の側壁まで達している。
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高水敷の噴砂。
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右岸1.4K付近から上流方向を望む。
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KP2.58付近の天端アスファルト舗装部の破損状況。
天端のほぼ中央に約200mの亀裂が見られる。
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